学資保険・子供保険

学資保険(子供保険)とは、子供の将来の教育資金のために、決められた保険料を支払えば、満期時(15歳満期、18歳満期など)に満期保険金が受け取れる保険で、終身保険・定期保険・養老保険などの死亡保険などと同じく生命保険に分類される保険になります。


主に祝い金や満期学資金として、契約時に決めた子供の年齢に合わせて給付金を受け取れるものです。

 

また仮に契約期間途中に親(契約者)に万一のことがあった場合はそれ以降の保険料の支払いが免除されたうえに満期保険金は全額受け取れます。
返戻率が100%を下回りますが、満期保険金以外に育英年金(養育年金)が受け取れたり、さらに子供に万一があった場合に医療費、死亡給付金が出る学資保険もあります。

 

学資保険は日本では郵便局(かんぽ)が最初に売り出した商品で、いまでも「学資保険といえば郵便局(かんぽ)」といわれるほど、もっとも加入者が多いのも郵便局(かんぽ)となっていましたが、近年では多くの保険会社がこの学資保険(子供保険)を売り出すようになり、各保険会社の学資保険の内容を見比べ、消費者にとっては選択肢が増えました。

厳密にいえば「学資保険」と「子供保険」は違うもので、子供保険とは“子供向けに販売されている保険の総称”で、その中に教育資金を積み立てることが大きな目標である「学資保険」や、子供のケガや病気を保障する「子供向けの医療保険」などが入っているのです。

しかし近年では多くの保険会社が学資保険と名称を付けて、本来なら教育資金を積み立てることが目的である学資保険にさまざまな医療保障を付けて販売するようになったために、「こども保険=学資保険?」というように、その線引きが曖昧となっているのも確かです。


一般に子供保険と呼ばれているものには、学資目的のもの、治療費等が目的のもの、両者の混合型の3種類があります。

【学資目的の子供保険】
学資とは教育費のこと。つまり、この型の子供保険とは、お金を積み立てて、進学年齢に達したときに支払ってもらうためのものなのです。
単なる貯蓄とのちがいは、保険者に万一のことがあった場合、以降の払込は免除され、さらに学資の方は満額もらえるということです(コースによっては、それプラス、育英年金が支払われるものもあります)。
万一のための保障がついているところが、保険たるゆえんというところでしょうか。

【治療費等が目的のもの】
子供の怪我や病気による入院、通院、手術等の出費に備えるためのもので、大人のそれと似たようなものをイメージしていただければよいかと思います。

【両者の混合型】
学資の積立と医療保障とがセットになったものです。