生命保険

保険というと生命保険という言葉が頭に浮かびますが、生命保険とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するものです。

 

システム的には、大勢の人が公平に保険料を負担し合い、万が一の時に給付を受ける、大勢の人による「助け合い」と「相互扶助」の仕組みで成り立つ「生活保障」と言えます。
病気やケガ、死亡などによって、一定収入を維持できなくなった場合に、経済的損失をカバーするための生活保障制度と考えられます。

 

生命保険会社では、他にも貯蓄や老後の保障といった幅広いニーズに対応するため、「財形貯蓄積立保険」や「個人年金保険」などの商品を取り扱っているが、これらも広い意味で生命保険と言えます。

一般に生命保険の守備範囲には、死亡保障、医療保障、老後保障などがあります。

・死亡保障-死亡による遺族の生活費や教育費などに対する備え
・医療保障-病気やケガによる手術費や入院費などに対する備え
・老後保障-老後の生活費などに対する備え

 

今の生命保険のルーツは、18世紀のイギリスの死亡率の統計に応じて保険料に差をつけて保険料を集める制度といわれています。
死亡率の統計ということでは、戦争や地震等の大規模災害による大量死に対応することが出来ず、現在の生命保険の多くは、戦争・災害に関する免責事項を設けています。